会話形式悩み相談ショート

好きを仕事にするの罠 20代後半の悩み

営業職の会話

A「この間のプレゼン、とっても良かったよ」
B「おお、ありがとう」

A「お前ってさ、企画力すげえよな」
B「そうかなぁ」

A「あそこまで緻密に考えてプレゼンするの、俺にはできないわ」
B「結構集中して資料作ったからね」

A「今度、企画練るときのやり方教えてくれよ」
B「いや、あんまり特別なことは考えてないんだけど」
A「そうなのか?それであのクオリティー?」

B「ところでさ、今から営業行くんだけど、クライアントと初めて会うときって何を大事にしてる?」
A「そうだな……相手の様子を見ながら、言葉を選ぶようにしてるかな」

B「俺さ、営業やりたくてこの会社入ったんだけど、どうも上達しないんだよね」
A「そうなんだ」

B「だから週末にコミュニケーションのセミナーに通ってるんだよ」
A「へえ、結構長くやってるの?」
B「半年くらい続けてるけど、なかなか上手くいかなくて」

A「だったら企画課に行った方がいいんじゃない?」
B「いや、俺は営業が好きなんだ」
A「そうか……でも企画課の方が向いてそうだけどな」

解説

自分の好きで選んだ職業だとしても

違和感を感じることがあります

好きは抽象的なので、職業全体をカバーすることは難しい

例えば、大好きな営業の仕事だとしても

職場の人間関係

職場の環境

苦手な事務作業も業務のうち

などなど

ここでは、会話の中で気づくことを言語化してみますね

A「今度、企画練るときのやり方教えてくれよ」
B「いや、あんまり特別なことは考えてないんだけど」
A「そうなのか?それであのクオリティー?」

人は欠点に気付きやすいが、才能は気づけない

得意なことは日常生活の中で空気のような存在です

自分では当たり前なので、人と比べることもありません

よく、人と比べるなと言われますが、それもケースバイケース

自分が苦にならない作業はありますか?

友人や家族に、自分って何が得意だと思う?と聞いてみる

意外なことが自分の得意かもしれません

B「だから週末にコミュニケーションのセミナーも通ってるんだよ」
A「へえ、結構長くやってるの?」
B「半年くらい続けてるけど、なかなか上手くいかなくて」

努力の方向性が合っているか?

営業が好きという抽象的な解釈で努力を続けるBさん

営業にも、様々なプロセスがありますよね

Bさんが磨きをかけるのはコミュニケーション能力でしょうか?

努力することは素晴らしいことだと思います

ただ、その努力のベクトルは正しいか

立ち止まって考えてみても良いかもしれません

お金を貰わずにでもやりたいことはありますか?

人によって幸せの価値基準は違う

頑張らないことが一番の近道かもしれません

あなたのことを応援しています