会話形式悩み相談ショート

40代の悩み 人生の意味や虚無感

中年の危機

A「なんかさ、人生がスカスカしてる気がするんだよ」

B「そうか?結婚して子供もいて、幸せそうに見えるけど」

A「うーん……仕事かな」

B「でも順調に出世してるじゃないか。羨ましいくらいだよ。管理職になって何年目?」

A「1年、2年……今年で3年目だな。なんかあっという間だった」

B「若くして管理職になった分、疲れてるんじゃない?」

A「やりがいはあるんだけど、上手くできてないような気がするんだよな」

B「誰だってそういうもんだろ?」

A「……そうなのかな」

(少し沈黙)

B「まあ、そんなに悩んだってしょうがないさ。悩みがあるようで、無いようなもんなんだから」

A「そうなんだよな。悩みがあるような、無いような……」

解説

ここでは言語化できず終わった会話の例を紹介しました

よくあるのでは無いでしょうか、逆にこれが一般的な印象があります

芥川龍之介の「ぼんやりとした不安」と伝えるとピンとくる人もいるかと思います

実はこの状況は深刻だったりします

日本は我慢が文化的な価値を持つので厄介です

特にこの中年の危機は以下の自己疑問が関連する場合があります

・プレイヤーからマネージャーになったときにどのように振る舞うかがわからない

・ティーチングからコーチングへの移行が難しい

・相手が話しやすいコミュニケーションスキルってなんだろう

・改めて自分は何がしたかったのだろう

・良い大学や大企業への就職に意味があったのか

・両親が幸せになるようにと願った価値観で生きているのでは

・ずっと何者かになろうとしてたけど、虚無感がある

上記の内容は、過去と未来に囚われ今がない状態です

また、自分を俯瞰できない状況に陥っています

気を遣って生きる毎日で、頭主導になり今を感じられていないと気づいたら

どうするか?

自分に疑問を投げかけてみてください

日々、自分の心地よさを感じていますか?

誰かの役に立っていますか?

静寂の時間を作っていますか?

私たちは生存本能があるのでテクニックや手段が大切と思いがちです

ただ、いつか訪れる時期があります

生きるための本能と本来の自分との乖離

漠然とした不安はチャンスでもあります

再度、質問します

日々、自分の心地よさを感じていますか?

誰かの役に立っていますか?

静寂の時間を作っていますか?

自分を大切にできて、初めて人に優しくなれるような気がします

まずは、自分に優しく