個性なんだって

障害なんだって

才能なんだって

得意不得意

ノウリョクの偏り

僕は僕で僕がいるだけ

社会の中で僕は生きてく 

<解説> 神経発達症(発達障害)に関する医学的見解や要因の解明、教育福祉制度はまだ整備途中です。情報過多で不安になり混乱されている方も多い印象があります。脳の特徴であることはわかっていても、現代の生活環境・親子環境の脳への影響から過剰診断を問題視する声もあれば、早期療育・支援のために広く早く診断をすることが重要と考える方もいます。国際的診断基準があるにも関わらず、です。

支援者側も、現在わかっている範囲での正しい知識と見立てに基づいた支援策、現行の制度でその方に役立つだろうと思われる選択肢を提案しているのが現実です。また支援者の所属機関や考え方、知識のアップデート状況によって、診断や説明が異なることもよく耳にします。

心理検査では客観的データに基づいて診断補助を行いますが、人が人を測るという点で、血液検査や身体計測の数値とはちがうものです。

お困り事が大きいとき、方向性を見直したいとき、専門機関での評価や診断がお役に立てることもあるでしょう。ただ、ラベル付けがあってもなくても、数値がいくつであっても、僕(わたし)は世界にたった一人の存在。その子だけの、その子らしさがあります。

大切なのは、その子らしさにあたたかいまなざしを向けること、成長の経過やご家族の様子をよく知っている地域の理解者がいてくれることではないでしょうか。

近年の基礎研究では、私たちの脳や神経は実に個性豊かで、多様性・連続性があるものだということが明らかになってきています。その文脈では、神経発達症(発達障害)を大多数とのちがいとして位置づけている現代社会に対してどうしても疑問と葛藤が残ります。

情報の渦の中でも大切なことを見失わず、わたしにもあなたにも、優しい社会をつくっていきたいですね。<F>

※本記事の内容は、筆者の臨床経験をもとにした個人の見解を含みます。