持続可能な仕事をしたいとき、信頼できるのはこんな人
この度の熊本地震で被災された皆様、今なお猛暑の中で避難生活を続けておられる皆様に心よりお見舞い申し上げます。熊本県の一日も早い復興をお祈りしております。
社会経験をある程度積むと、「一緒に仕事をしましょう」というお話になることも少なくないかと思います。あるいは人事などで、その人となりを見極める必要がある状況もあるかと思います。
今回は、「持続可能な仕事をしたいとき、信頼できる人」について、私なりの考えを書いていきたいと思います。
1.良い人
世の中には心優しい人がいます。
誰にでも親切で、人柄も素晴らしい。
けれど仕事になると話は少し変わります。
優しいから断れない。
優しいから責任の所在を曖昧にしてしまう。
優しいから、本当は難しいと思っていても「やりましょう」と言ってしまう。
その結果として、誰も悪くないのにプロジェクトが止まってしまうことがあるのです。
2.熱意がある人
熱意があって、意欲の高い人もいます。
「あれをやりたい」と話してくれるので、心が動かされます。高揚し、応援したくもなります。
でもキャパシティに合っていないことだと、結果的に周りが支え続けることになってしまいます。
仕事に必要なのは、優しさや熱意だけではなさそうです。
3.能力が高い人
能力が高い人は魅力的です。
知識も経験もある。アイデアも豊富です。
カリスマ性があって周りの尊敬を集め、巻き込んでいけます。
好待遇を提示できる人も多いでしょう。
でも、能力が高いことと信頼はまったく別の話です。
能力が高い人は、ときに、自分を中心に世界をみて自分中心に周りを動かしてしまうことがあります。
これは持続可能性とも相性がよくありません。その人が崩れたら、みんなも崩れることになってしまうためです。周りの意見を聴けていけるかどうか。協働できている人かどうかを、慎重に見極める必要があります。
4.信頼できる人はこんな人
持続可能な仕事がしたいとき、信頼できる人がもっているものはなにか。
それは、誠実さです。
そして誠実さとは、相手をがっかりさせないことでも、高みを目指しすぎることでもないと思います。
現実を共有しながら続けられること。
具体的には、
締切を守る。連絡を返す。小さな約束をちゃんと守る。
そして、できない時は早めに伝える。
こうした地味な行動の積み重ねを着実に続けられる方が、実は能力よりもずっと重要だったりします。
私は才能よりも再現性を信頼します。
いつも安定して前に進める人は、強い。
5.信頼できる誠実な人とは
一緒に仕事をする可能性がある時、私が必ず観察するのは実は、私への接し方ではありません。
むしろ私以外への接し方です。
事務スタッフへの態度。
若手への接し方。
立場の弱い人への言葉。
その場にいない人についてどう話すか。
私はチームで行う仕事が好きです。
特定の誰かを大切にしてくれる人よりも、周囲の一人一人を大切にできる人の方が信頼できます。仕事は好意や能力で成り立つものではなく、チームの推進力が必要だと考えるからです。
特定の誰かへの好意は、状況によって変わります。ですので、私以外の人への接し方を信頼できる人とは、長期的に見て、私の立場や状況が変わったとしても信頼し合える可能性が高いと考えます。
私が一緒に仕事をしたいと思う誠実な人には共通点があります。
・できることとできないことを正直に言う
・言葉と行動が一致している(自分の言動に責任がもてる)
・周囲への敬意がある
・困難な時でも感情的にならない
・成果だけでなく関係性も大切にする
・自分や特定の人の成果だけではなく、チーム全体が前進することを常に考えている
こうして並べてみると、特別な能力はなにも書かれていません。
けれど実際には、こういう人はとても少ないような気がします。
若い頃は能力に惹かれ、肩書きにも惹かれました。
でも今は違います。
持続可能な仕事をしたい。
誰かが無理をして成り立つ仕事ではなく、信頼を積み重ねながら少しずつ育っていく仕事をしたい。
だから私は人を見ます。
肩書きよりも、能力よりも、優しさや熱意よりも。
「この人となら5年後も10年後も一緒に歩けるか」
を考えます。
信頼とは安心して未来を預けられること。
小さな誠実さの積み重ねは、確かな信頼を形作っていくものです。
今日も素敵な1日になりますように。(F)
