1.家庭料理の基本姿勢

なぜ私は、毎日料理を作りたいと思うのだろう。

レシピ通りに作れば、たいていは美味しいものができる。安全で、失敗が少なく、満足感も得られる。誰かが試行錯誤を重ねて完成させた方法をなぞるのだから、それは当然のことだ。

けれど私は、定期的に新しい料理に挑戦したくなる。

家庭料理の基本は、「あるもので作ること」だと思う。

レシピに書かれた食材がなければ、別の食材で代用してみる。調味料も少し変えてみる。うまくいかないこともあるし、思った以上に美味しくなることもある。

想像を超える味ができあがったときの感動は格別だ。

ほんの少し自信になる。誰かに自慢するほどのことではないけれど、その小さな達成感が日常を彩る。

そうしているうちに、今度は作ったことのないレシピにも挑戦したくなる。

最初はそのまま真似してみる。けれど、自分や家族の舌には合わないことも多い。そこで少しずつアレンジを加える。味付けを変えたり、材料を変えたりしながら、自分たちなりの形を探していく。

料理は楽しい。

だから多少の失敗も受け入れられる。苦労して作った料理なら、「失敗したから捨てよう」ではなく、「どうすれば次はもっと良くなるだろう」と考えながら最後まで食べられる。

2.料理で育まれる想像力

だから私は、子どもたちとも一緒に料理をする。

想像力は大切だと言われる。けれど私は、想像力とは頭の中だけで育つものではないと思う。

実際に手を動かし、失敗し、工夫し、体験する。その積み重ねがあって初めて、「こうしたらどうなるだろう」と考えられるようになるのではないだろうか。

経験を積めば、やがてレシピそのものを自分で作ることもできる。

食材を選び、調味料を決め、作り方を考える。味見をしながら少しずつ調整し、全体のバランスを整えていく。

誰かに食べてもらう料理なら、まず大切なのは相手の体調だ。

好みはその後でよい。

与えられる側にとって、安全であることが何よりも優先。

3.料理と仕事の共通点(まとめ)

そして私は、仕事も同じだと思っている。

何かを一から作るということには、大きな苦労が伴う。十分な経験が大切だし、多くの知識も必要だ。食材と調味料の相性を読むように、人や環境、タイミングの組み合わせを見極める力も求められる。

それでも時々、予想もしなかった化学反応が起こる。

誰も想像していなかったものが生まれる。

その瞬間に出会うと、また作りたくなる。

何度でも挑戦したい。

何度でも失敗したい。

そして何度でもふりかえりながら、少しずつ前に進みたい。

なぜなら、作ることは単に結果を得るためではないからだ。

試し、工夫し、失敗し、学び、誰かに届ける。

その過程そのものが喜びだからである。

私にとって、作ることは最高の喜び。

今日もあなたにとってよい日になりますように。ありがとうございました。(F)